扇ヶ原展望台からは秋らしい青空と雲の下に十勝平野が見え、十勝北部の標高800[m]くらいにある東雲湖でも雲はありましたが秋の空でした。その後は足寄国道→阿寒横断道路を走って釧路北部の弟子屈町まで移動し、気付いた時には青空は消え厚い曇り空になっていました。

今日の宿の摩周湖ユースホステルを通り過ぎ、摩周湖までバイクを走らせます。第1展望台の駐車場に入って行くと、管理詰所らしい小屋から出て来たおじいさんに「ここに停めて入れ入れ」と言われ、何だろうなと思いながら小屋の中へ付いて行きました。

中はストーブが焚かれて暖かく、おじいさんは「寒かっただろう」みたいな地元の言葉で話しかけながら冷えた手をさすってくれました。温かい飲み物をいただいて、少しの時間雑談。駐車場代は払ったのだろうか。よく憶えていないが、サービスしてもらったような気がする。

身体が温まった後の外はとても寒く感じられ、あっという間に手がかじかみ、確実に一桁の気温だったと思う。第3展望台には行かず、暗くなる前に山を下りました。

明日(1984年10月6日)も摩周湖 Y.H. に連泊することにして、今日素通りした阿寒湖オンネトー方面へ。時間があったら裏摩周展望台などにも行く予定。まだ10月初旬なのに寒さで体や指先が冷えて長時間走行は厳しいし、宿が決まっていると計画を立てやすい。

摩周湖 Y.H. の「愛とロマンの早朝摩周湖ツアー」に参加したかったけれど朝4時出発だったかな、魅力的な摩周湖の日の出、そして「愛とロマン」が煽る不純な期待感は、睡眠という欲求に屈したのでした。

1987年夏、色の無い摩周湖

第3展望台から眺めた摩周湖 - 1987年
1987年8月、天候は曇り。青空は1mmも見えない。摩周湖の湖面に映った逆さカムイヌプリはカムイシュ島と一体となり、カルデラ壁と逆さカルデラ壁の境界も判然としない。

1987年8月のツーリング中は天候に恵まれず、ほとんどがこのような曇り空か雨。「○○ブルー」なんて景色はひとつも拝めなかった。摩周湖の湖面に映った「逆さカムイヌプリ」はカムイシュ島と一体となり、カルデラ壁と「逆さカルデラ壁」の境界も判然としない。色も輪郭もはっきりしていなくて残念写真です。1987年8月12日撮影。

その日(1987年8月12日)のうちに知床まで行きたかったので、硫黄山に登ることは止めて摩周湖第三展望台へ。この展望台は摩周カルデラの西側外輪山にあって、標高約780[m]。西北西6[km]先にある標高508[m]のアトサヌプリ(硫黄山)が見えるはず。

と思ったのだが、摩周湖が上記写真のように見える悪天候で雲は低く、新期アトサヌプリ火山の溶岩円頂丘群を初めて俯瞰して見るとなっては、どの山がアトサヌプリなのか分からず終い。残念ですが、摩周カルデラの外輪山から弟子屈市街地に下ることにしました。

国道243号へ入り適当に左折して根釧台地を走る道は、勝手に北西方向へと導いてくれる。途中、開陽台近くの直線道路で写真を撮った時には、天候が回復しそうな感じになっていました。

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ほげほげ

「双岳台」から見た雄阿寒岳

1984年10月5日、この日は然別湖近くの駒止湖あたりで一瞬雪が降ってきたほどの寒さで、東雲湖トレッキングを終えて、昼過ぎの最初に見つけた電話ボックスから摩周湖近くの Y.H. に予約を入れました。日が傾くと急に冷えてくるためで、オンネトーや阿寒湖にも寄らないで約3時間走ったのでした。

右側の山がアトサヌプリ(硫黄山)。左側の小高い山との間から白いガスが大量に噴気している。硫黄山の中腹にも噴気が見える。噴気周辺は地肌が白く、季節外れの雪が降ったよう。

硫黄の噴気塔「アトサヌプリ(硫黄山)」

1987年8月知床ツーリング。苫小牧に上陸して3日目の12日朝、東雲湖やオンネトーなどに寄り道してしまい未だに屈斜路カルデラの中。硫黄泉の川湯公衆浴場で一番風呂に入った後、かつて硫黄が採掘された硫黄山、正式名称アトサヌプリという山へ。現在も噴気活動が活発な活火山で、淡黄色した昇華硫黄の噴気塔を間近に見れる「地獄」はここだけ。

東雲湖は周囲約800[m]の小さな湖、別名「東小沼」。雲はあるが青空が見える。青色の湖面の一部が茶色に見えるのは、湖内に植物が生えているから。対岸はクマザサの丘で草原のように見える。木々の葉は茶色になるか落ちている。緑の木はマツだろう。

北海道三大秘湖「東雲湖」

1984年10月5日、然別湖湖畔の道を歩いて東雲湖に行きました。途中で然別湖を走る観光遊覧船が見えましたが、船着き場に降りた人はいなかったようで東雲湖を独り占め。後になって船着き場は撤去され、東雲湖へのアプローチは徒歩か、カヌーなどの人力の船+徒歩の二択。秘湖に相応しい「東小沼」でした。

摩周湖面より約230[m]高い裏摩周展望台(標高580[m])から南西方向を望む。紅葉した木々の間にカムイシュ島、その右側に湖面から高さ約350[m]の圧倒的なカルデラ壁。トドマツの左側、カムイヌプリが木々に隠れて見えている。

静かな「裏摩周展望台」

摩周湖の第1、第3展望台からの眺めを「表摩周」と言うならば、その反対側からの「裏摩周」を眺めることができるのが裏摩周展望台。アクセスが良いとは言えない別ルートを使ってわざわざ訪れる人も少なく、観光地ではない摩周湖がありました。唯一湖岸の波打ち際に下りることができる場所として、80年代のガイドブックに載っていました。

空を覆った雲から太陽の光が透けている。標高269[m]の開陽台の南方向、根釧台地を見る。雲と台地の境界は一直線だが、見る人の脳によっては「地球が丸く見える」と認識するかもしれない。

地球が丸く見える「開陽台」

摩周湖ユースホステルを拠点にして近場を巡ること3日目。開陽台に向かったものの、当時使っていた地図では詳細な場所がわからず、碁盤目状の道をあちこちぐるぐる探し回った記憶があります。観光地化されていない高台に夏、ライダーが大挙押し寄せる「聖地」だったとは……

10月の雨は、阿寒富士と雌阿寒岳の山頂付近で雪に変わっていたが、麓のオンネトーの湖岸はいい感じに紅葉している。水深が浅い手前から奥へと目を向けると、湖水の色が澄んだ無色透明から独特なブルーへと変化しているオンネトー。

北海道三大秘湖「オンネトー」

北海道三大秘湖は、支笏湖の近くのオコタンペ湖、然別湖の近くの東雲湖、そして阿寒湖の近くにあって「観光バスで乗り付けるからな(やれやれ)」みたいに揶揄されていたオンネトー。初めて訪れた1984年10月、阿寒富士と雌阿寒岳の山頂付近は雪を冠り、その麓の湖周辺は紅葉し、誰もいないオンネトーは正に秘湖だった。