富良野八幡丘の「春よ来いの木」は無名の木でいい

はじめに
現在は無くなってしまった八幡丘の「赤い屋根の家」から1[km]ほど富良野市方向へ走ると、左側に牧草地の中の1本の木が目に入ります。最近では「春よ来いの木」とか「八幡丘ツリー」などと呼ばれているようですが、無名の木が見てきた変わり様を思い巡らします。

『北の国から』は本当に知らなかったので、中の沢小学校分校のロケ地だった八幡丘会館の横を過去に何度も通り過ぎました。そして1991年夏。通過してすぐ左側、牧草地の中に1本の無名の木がありました。後年『北の国から』を観たところ、オープニングに出ていましたね。ところで、なぜ農地や牧草地の中に木が1、2本残るのでしょうかねぇ。

富良野八幡丘の無名の木 - 1991年

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1984年秋、麓郷の「メルヘンの木」を見た後、八幡丘を経由して富良野市街に戻るつもりでした。現在のハートヒルパーク展望台付近から見えた富良野市街は100[m]下。勾配6~7[%]のダートの下り坂をオンロードバイクで走るにはリスクが高く、引き返したのでした。

北海道の道ですから、景色はとても速く流れていきます。「赤い屋根の家」と呼ばれる納屋のように見えた建物と2本の木のことは気付きましたが、写真の木はスルーでした。

1991年夏、牧草地の中に立つ1本の木。地理院地図で見ることができる空中写真を見ると、少なくとも1977年以降は、道道253号から真っすぐ見た場合、1本の木になっていたことが確認できます。

1960年代は道路に面して家と思われる建物などが数棟あって、その建物は林に囲まれ、林の先は開拓地になっており、林と開拓地の境界には1本の木を確認できます。1967年から1977年の間に建物と林は無くなり、無名の1本の木を撮影する人が少しだけ現れるようになりました。

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