二輪旅写真庫

ツーリングで撮った写真 - 1981年~2003年
やまなみハイウェイとGSX400F, 北海道オコタンペ湖, 利尻島, 鳥取砂丘, 帯広平野, 北海道開陽台付近の直線道路とGSXR250, オンネトーと雌阿寒岳、阿寒富士, 周防大島, 苫小牧, 北海道野付半島トドワラ, 北海道三国峠とGoose350, 紀伊の松島, 釧路湿原, 北海道東雲湖, 北海道美瑛町, 熊野古道とRGVΓ250

所有した4台のバイク(GSX400F, GSXR250, RGVΓ250, Goose350)は全て SUZUKI だが、鈴菌に感染していたという自覚は無い。80年代のツーリングのほとんどがソロで、風景写真を多く撮った。90年代はマスツーリングの時期で、人物入りの写真ばかり。2000年以降は再び気楽なソロツーリングに。写真16枚の各ページへは下のブログカードからどうぞ。

現在の道道78号支笏湖線の路肩にある展望台から見ることができるオコタンペ湖。手前の木々が邪魔をして、湖の一部しか見えない。湖面は、周りの原生林の色を映しているかのような藍色というか独特の青色をしていた。

北海道三大秘湖「オコタンペ湖」

1984年8月27日、オコタンペ湖登山口から歩いて湖岸まで下りました。後年、自然保護の観点から登山道の整備は計画段階で中止、案内板等も撤去。ひっそりと姿を隠しました。長期間ほぼ全線で通年通行止だった道道78号支笏湖線。2023年7月、展望台までの通行止は解除されたものの、湖面がほんの少し見えるのみ。「秘湖」らしくなってきてよろしい。

1984年10月、扇ヶ原を見下ろす展望台から十勝平野を望む。太陽の光がいかにも秋らしく、澄んだ空気、青い空と雲。扇ヶ原の先に続く十勝平野は、ただただ広い。

十勝平野と日高山脈を一望「扇ヶ原展望台」

1984年10月5日、西ヌプカウシヌプリと東ヌプカウシヌプリの南山麓に広がる「扇ヶ原」に通された鹿追糠平線を走る。標高を上げても視界は両脇の木々に邪魔され、眺めが良い場所は扇ヶ原展望台くらい。それは川と火山によって作られた扇状地の扇の要に近いところにあって、十勝平野や日高山脈を一望する絶景となるかは天気次第。

空を覆った雲から太陽の光が透けている。標高269[m]の開陽台の南方向、根釧台地を見る。雲と台地の境界は一直線だが、見る人の脳によっては「地球が丸く見える」と認識するかもしれない。

地球が丸く見える「開陽台」

摩周湖ユースホステルを拠点にして近場を巡ること3日目。開陽台に向かったものの、当時使っていた地図では詳細な場所がわからず、碁盤目状の道をあちこちぐるぐる探し回った記憶があります。観光地化されていない高台に夏、ライダーが大挙押し寄せる「聖地」だったとは……

10月の雨は、阿寒富士と雌阿寒岳の山頂付近で雪に変わっていたが、麓のオンネトーの湖岸はいい感じに紅葉している。水深が浅い手前から奥へと目を向けると、湖水の色が澄んだ無色透明から独特なブルーへと変化しているオンネトー。

北海道三大秘湖「オンネトー」

北海道三大秘湖は、支笏湖の近くのオコタンペ湖、然別湖の近くの東雲湖、そして阿寒湖の近くにあって「観光バスで乗り付けるからな(やれやれ)」みたいに揶揄されていたオンネトー。初めて訪れた1984年10月、阿寒富士と雌阿寒岳の山頂付近は雪を冠り、その麓の湖周辺は紅葉し、誰もいないオンネトーは正に秘湖だった。

仙台行きフェリーの船上から苫小牧の港の方を見ると、空に羽を広げた鳥のような雲影が。落陽には時間が早く、雲間から日が差していた。

苫小牧発・仙台行きフェリー

北海道から本州へ戻る時は、苫小牧発・仙台行きフェリーをよく利用しました。北海道最終日は夕方までフェリーターミナルに着けばよいので、1日フルに走れます。フェリーに乗船し、船上から別れを惜しむ紙テープを投げたこともありました。北海道へまた来てね、みたいなイベントで。快適じゃないこともあったな、昔のフェリーには。

秋の青空の下、釧路湿原は黄金色一色に染まり、遠くに阿寒の山々が見える。釧路川は、岩保木水門より下流が人工河川分水路の新釧路川。水門で仕切られた先が本来の釧路川で、岩保木山を回り込んで釧路市街へと流れていく。

釧路湿原の展望台「岩保木山」

「釧路湿原の展望台として有名」とガイドブックに載っていた岩保木山。確かに眺めは素晴らしかったのですが、観光客が訪れるには不便な所で、いくら探しても「展望台」が無い!国立公園になってからもそれは変わらず、細岡の「湿原大観望」とは対照的です。

東雲湖は周囲約800[m]の小さな湖、別名「東小沼」。雲はあるが青空が見える。青色の湖面の一部が茶色に見えるのは、湖内に植物が生えているから。対岸はクマザサの丘で草原のように見える。木々の葉は茶色になるか落ちている。緑の木はマツだろう。

北海道三大秘湖「東雲湖」

1984年10月5日、然別湖湖畔の道を歩いて東雲湖に行きました。途中で然別湖を走る観光遊覧船が見えましたが、船着き場に降りた人はいなかったようで東雲湖を独り占め。後になって船着き場は撤去され、東雲湖へのアプローチは徒歩か、カヌーなどの人力の船+徒歩の二択。秘湖に相応しい「東小沼」でした。

美瑛町美沢美聖にあった民宿「ほおずき」裏の畑から十勝岳連峰を望む。10月初旬にして山々は既に真っ白。夕日が薄らと雲と山を染める。

北のくらし旅人の宿・美瑛「ほおずき」

旅人の宿・美瑛「ほおずき」に泊まったのは、1984年10月、1986年7月、1987年8月の3回。個性的な「旅人」が何に魅せられたのか引き寄せられている不思議な宿でした。自分は、歩くことも好きという少し変わったツーリングライダー。でもあの時、美馬牛駅まで行ったのに美瑛の丘を歩いてみることができなかった。